AMD、ROCm v4.1 をリリース

Update: 2021/05/14 15:51 +0900

AMD は 2021/03/24 に ROCm v4.1 をリリースした。
CDNAアーキテクチャ を採用する Arcturus/MI100 を正式にサポートした ROCm v4.0 のリリースが 2020/12/19 で、そこから少し間が空いたが、ROCm v4.0 では当初から目的としてあった、機械学習、HPC向けの機能を満たすソフトウェアスタックとなることを達成したため、リリース間隔が緩やかになったのだろう。
AMD、MI100 を正式にサポートした ROCm v4.0.0 をリリース & RDNA/GFX10系は 2021年にサポート予定 | Coelacanth's Dream

ROCm v4.1 では、新たな TargetID 機能をサポートした。これにより各 AMD GPUアーキテクチャに割り当てられた GPUID (GFXID) やそれが持つ切り替え可能な機能を指定し、特定の GPU、機能に向けたコードをコンパイルすることができるようになる。
切り替え可能な機能には、CU内の各SRAM ベクタレジスタ、スカラレジスタ、LDS (Local Data Share)、L1キャッシュ の ECC を有効にする SRAM ECC
ページフォールトが発生した時の、物理メモリを仮想メモリに割り当てる Demand Paging (デマンドページング) やページの移行を行なう Page Migration に使われる XNACK 機能が存在する。
Linux Kernel に CPU + GPU の統合メモリ空間をサポートする最初のパッチが投稿される | Coelacanth's Dream

他には RDC (ROCm Data Center) Toolや各種ライブラリのサポート強化、HIP や OpemMPオフロードの利便性向上、バグ修正等が行われている。
また、これは ROCm v4.0 からだが、ROCmソフトウェアで 公式的に サポートする GPU は Vega/GFX9 系と CDNA (Arcturus/MI100) のみで、Polaris 系等の GFX8 は動作はするが完全なサポートは保証しないことが明言されている。
GFX8 では XNACK 機能や仮想メモリの 49-bitアドレッシング、FP16パックド実行等、今後の HPC に必要な機能をサポートしていないため、納得はいくが、Vega/GFX9 アーキテクチャ を採用する GPU (Vega56/64, VII) は現在一般市場にはほとんど出回っていないため、RDNA/GFX10 アーキテクチャ の正式サポートが望まれる。
AMD は 2021年に RDNA/GFX10アーキテクチャ をサポートすると発表しているが、具体的なスケジュールは出されておらず、
また、2021年にはエクサスケールスパコン Frontier の納入や、Aldebaran/MI200 を搭載する LUMI の一部が稼働予定にあり、AMD としてはそちらのサポートを優先したいことが予想できる。
MI200 は Frontier、LUMI に採用され、LUMI は 2021年半ばから運用開始予定 | Coelacanth's Dream

それと、以前から ROCm はアップグレードによるインストールをサポートせず、クリーンインストールを推奨しているが、これは本当で、自分が ROCm v4.1 を OpenCL周りのパッケージだけだが インストールした時、アップグレードではうまく認識しなかったのが、一度パッケージを削除して再度インストールしたところすんなり認識した。

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