AMD RDNA 2 世代に搭載される VCN 3 は AV1 HWデコードをサポート

AMD RDNA 2 世代の GPU、Sienna CichlidNavy Flounder がマルチメディアエンジンとして備える VCN 3 は AV1コーディックのハードウェアデコードをサポートする。
そのことが Linux Kernel (amd-gfx) に投稿されたパッチから判明した。
[PATCH 2/4] drm/amdgpu: add VCN 3.0 AV1 registers
[PATCH ¾] drm/amdgpu: use the AV1 defines for VCN 3.0

AV1 のHWデコードと次世代 GPUに関しては、以前より Intel の次世代 GPUアーキテクチャ、Gen12 はサポートすることが分かっており1、NVIDIA もまた先日発表した、Ampereアーキテクチャの RTX 3000シリーズでサポートすることを明らかにしている。
そのため、AMD の次世代 GPU、RDNA 2 もそれに続いて AV1 HWデコードをサポートするか、または遅れるかが注目されていた。
だが、今回のパッチでサポートすることが判明し、不安は払拭された。
VCN 3 は RDNA 2 でないと搭載できない、といった理由は無いため、今後登場する AMD の次世代 APU に搭載される可能性も考えられる。

また、今回のパッチは Linux Kernel側の対応で、実際に AV1 HWデコードを実行するには libdrm や UMD(User Mode Driver) である RadeonSI の対応も必要となる。
VRS(Variable Rate Shader) の対応を示すレジスタ情報も追加されているが2、こちらも同様に UMD側の対応が必要である。

Sienna Cichlid の DeviceID もようやく? 追加されており、以下 6個がそうなる。
実験的なサポートを意味するフラグ AMD_EXP_HW_SUPPORT が無いため、Linux Kernel (amd-gfx) への DeviceID 追加は意図的に遅らせたと考えられるが、まあ個人の邪推である。
素直に次世代 GPU のサポートが進んでおり、登場が近いとも捉えるべきだろう。
あとは、発売してすぐに Linux で問題なく動作することを願う。

  +  /* Sienna_Cichlid */
  +  {0x1002, 0x73A0, PCI_ANY_ID, PCI_ANY_ID, 0, 0, CHIP_SIENNA_CICHLID},
  +  {0x1002, 0x73A2, PCI_ANY_ID, PCI_ANY_ID, 0, 0, CHIP_SIENNA_CICHLID},
  +  {0x1002, 0x73A3, PCI_ANY_ID, PCI_ANY_ID, 0, 0, CHIP_SIENNA_CICHLID},
  +  {0x1002, 0x73AB, PCI_ANY_ID, PCI_ANY_ID, 0, 0, CHIP_SIENNA_CICHLID},
  +  {0x1002, 0x73AE, PCI_ANY_ID, PCI_ANY_ID, 0, 0, CHIP_SIENNA_CICHLID},
  +  {0x1002, 0x73BF, PCI_ANY_ID, PCI_ANY_ID, 0, 0, CHIP_SIENNA_CICHLID},
Update:
 2020/09/16 05:17 JST