AMD GPU とは GPGPUコンパイラやシェーダーコンパイラのバックエンドとしての関わりを持つ LLVM に、新たな AMD GPUターゲット、 GPUID: gfx1035 を追加するパッチが投稿、公開されている。
パッチを投稿したのは aakanksha555 ( Aakanksha Patil) 氏。氏は過去に gfx1034 を追加するパッチも投稿している。
LLVM に GPUID: gfx1034 が追加される | Coelacanth’s Dream
2つ目の RDNA 2 APU
パッチの内容によれば、gfx1035 は APU であり、RDNA 2/GFX10.3 世代の GPUID であることからもわかるように、他 RDNA 2 GPU と同様の ISA、機能を備えている。
``gfx1035`` ``amdgcn`` APU - cumode - Absolute - *pal-amdpal* *TBA* - wavefrontsize64 flat scratch .. TODO:: Add product names.
RDNA 2 世代の APU は 2つ目であり、1つ目には gfx1033 が当たる。 gfx1033 も ISA、機能は同様。
``gfx1033`` ``amdgcn`` APU - cumode - Absolute - *pal-amdpal* *TBA* - wavefrontsize64 flat scratch .. TODO:: Add product names.
Linux の Kernelドライバー、User Modeドライバー (RadeonSI, RADV) においても 2つの RDNA 2 APU が確認されており、VanGogh、Yellow Carp がそうだ。
タイミングで考えれば、 gfx1033 が VanGogh 、gfx1035 が Yellow Carp に割り当てられているのだろう。
先日には、Navi10/gfx1010 をベースにした APU でありながら、 RDNA 2/GFX10.3 の目玉機能の一つであるレイトレーシング命令をサポートするという奇妙な GPUID、 gfx1013 が現れたが、今回 gfx1035 のサポートが追加されたことからも、やはり Yellow Carp に gfx1013 は割り当てられず、
他のオープンソースドライバー関連のソフトウェアにもまだサポートが追加されていない APU が gfx1013 ではないかと思われる。
GPUID: gfx1013 は RDNA/Navi10ベースの APU で、レイトレーシング命令をサポートしている? | Coelacanth’s Dream
GPUID | Arch | Codename |
---|---|---|
gfx90c | Vega | Renoir/Lucienne/Cezanne (Green Sardine)1 |
gfx1010 | RDNA | Navi10 |
gfx1011 | RDNA | Navi12 |
gfx1012 | RDNA | Navi14 |
gfx1013 | RDNA | ????? (APU, Navi10-base, Support RayTracing Inst)2 |
gfx1030 | RDNA 2 | Sienna Cichlid/Navi21 |
gfx1031 | RDNA 2 | Navy Flounder/Navi22 |
gfx1032 | RDNA 2 | Dimgrey Cavefish/Navi23 ? |
gfx1033 | RDNA 2 | VanGogh? (APU) |
gfx1034 | RDNA 2 | Beige Goby? |
gfx1035 | RDNA 2 | Yellow Carp? (APU) |