RadeonSI では Smart Access Memory をオプションで切り替える方式に、 Zen 3 + RDNA 2 ではデフォルトで有効

Update: 2020/12/25 00:34 +0900

オープンソースで開発される AMD GPU の OpenGLドライバー RadeonSI に、Smart Access Memory に関する新たなパッチが投稿された。

内容は、ドライバー内の GPU情報に Smart Access Memory の値を追加。有効とする判定に Above 4G Decoding が有効かつ、Zen 3 + RDNA 2 であること、というものを用いている。
パッチを投稿した AMD の Marek Olšák 氏は、(Zen 3 + RDNA 2 以外の) システムでは、多くの人が性能の低下を体験している、とコメント。1
それをデフォルトで回避すると同時に、ユーザーが選択できるよう driconf に Smart Access Memory のオプションを追加している。
Mesa3Dドライバーの DriConf について | Coelacanth's Dream

しかし、Smart Access Memory を無効と言っても、パッチを読む限り、重要な要素である CPU が GPU の VRAM 全範囲に一度にアクセス可能という点では変わりはなく、以前行なわれた Smart Access Memory に向けた最適化を無視する (以前と同様の状態にする) というように見られる。
RadeonSI/RADVドライバーに Smart Access Memory に向けた最適化が行なわれる | Coelacanth's Dream Zen 3 + RDNA 2 以外のシステムでは最適化が逆に働いてしまったのかもしれない。

Smart Access Memory の中身である Resizeable PCI BAR は、2017年には Linux Kernel に実装されていたが、
AMD Smart Access Memory 再調査 ―― Bulldozer世代の CPU/APU でも有効可能 | Coelacanth's Dream 性能への最適化やサポートの強化は、Windows OS でのサポートに合わせてか、最近になって集中的に行なわれており、BAR のサイズを適切取得できない一部 GPU VBIOS に対処するパッチなどが投稿されている。2

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