スペックは以前の発表通り、11WGP(22CU)、Game Clock 1717MHz、Boost Clock 1845MHz。
AMD Unveils the AMD Radeon™ RX 5500 XT Graphics Card: Incredible 1080p Performance, Breath-Taking Visuals and Powerful Software Features
発表自体は2019-10-07にされていたが、“RX 5500 series"と少しぼやけた言い方だったためか、
この二ヶ月、RX 5500 XTは12WGP(24CU)じゃないかと一部で噂されていた。
無印とXT付きくらいしかラインナップがないのだから、ふつーにRX 5500 XTと最初から発表した方が良かったように思う。
スペックに関しては特に変更がなかったため、AMDの目的は不明。
無印はOEM向けということで、以前心配していた差別化の問題は、そもそも自作PC、ゲーミング市場にはXTしかでないから問題ない、というものだった。
性能は概ねRX580よりちょっと上、消費電力はRX570以下
AMD Radeon RX 5500 XT Linux Performance - Phoronix
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RX 580と比較すると、CUが4割ほど少なく、メモリ帯域もわずかに及ばないのにRX 5500 XTが性能で勝っているのは、
7nmによるクロック向上とRDNAアーキテクチャでのキャッシュ増量、IPC増加が効いているのだろう。
AMDGPU | RX 5500 XT | RX 570 | RX 580 |
---|---|---|---|
CUs | 22 | 32 | 36 |
SPs | 1408 | 2048 | 2304 |
TMUs | 88 | 128 | 144 |
ROPs | 32 | 32 | 32 |
Base Clock (MHz) | ? | 1168 | 1257 |
Game Clock (MHz) | 1717 | ||
Boost Clock (MHz) | 1845 | 1244 | 1340 |
Max Memory Size (GB) | 8 | 8 | 8 |
Memory Interface (bit) | 128 | 256 | 256 |
Memory Speed (Gbps) | 14 | 7 | 8 |
Memory Bandwidth (GB/s) | 224 | 224 | 256 |
Peak Texture Fill-Rate (GT/s) | 162.36 | 159.23 | 192.96 |
Peak Pixel Fill-Rate (GP/s) | 59.00 | 39.81 | 42.88 |
FP16 (TFLOPS) | 10.4 | 5.1 | 6.2 |
FP32 (TFLOPS) | 5.2 | 5.1 | 6.2 |
Typical Board Power (W) | 130 | 150 | 185 |
ただCUに伴ってTMUも少なくなっているため、そこがボトルネックになることがあるかもしれない。
マルチメディア周りもPolarisから進んでいるため、使い勝手は性能以上にいいはずだ。
それ以外にもGFX9(Vega)からの新機能(DSBR、Packed、NGG)も改良され、取り入れられている。是非試してみたいが、うん、まあ……。金がない。
Vegaではあまり日の目を見なかったそれらが、この世代で活かされるなればGPUとしての価値はさらに高まるだろう。
肝心の価格はと言うと、
アメリカでの参考価格は4GB 169ドル、8GB 199ドル、
国内の実売価格は税込みで、4GBが2万円台半ば、8GBが3万弱といったところ。
Radeon RX 5500 XT搭載グラフィックスカードがASRockとMSIから登場。メモリ容量8GB版と4GB版をラインナップ
思っていたよりも落ち着いていた。
Boost ClockはRX 5700/XTの時、各社リファレンスよりも上げていたが、
今回は律儀に?1845MHzを守っている。
ピーク時の消費電力がTBPの130Wギリギリに近いからだろうか。
AMD Radeon RX 5500 XT Linux Performance Page10 - Phoronix
邪推すれば、リネーム時に差をつけやすくするためとも考えられる。130Wというのを律儀に守るのであれば補助電源は1x 6-pinでいいはずだ。8-pinにしたのは、リネームで高いクロック高い消費電力としても、基板をほぼ使い回すためかもしれない。フル有効の12WGP(24CU)も加えれば、リネームでもきっちりと性能に差が出るだろう。
まあ邪推。
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