残るNavi14のSKUはXL、WKS Pro-XLとなった。
前者はRX 5300、後者はRadeon Pro W5300とかの名前で出るのではないかと思う。
XTの有無は、XLXというSKUは確認されていないため、どっちかだけだと思うがそうなるとXTが付く意味がなくなる。
そういう訳で「RX 5300」だと個人的には考えているが、それで書き続けるとややこしいため、以下Navi14 XLとする。
Navi14 XLで確定しているのはGame Clockだけで、他の部分をRX 5300Mのスペックを元に考えると、
まずコア周りはそのままでRX 5500等と同一、メモリ周りはバス幅を96-bitにするのではないだろうか。
96-bitならばメモリチップを1枚減らすことができ、それはそのままコストの低下に繋がる。
性能こそ下がりはするが、RDNAの構成ならばROPを減らさずに済むため、グラフィック性能への影響はある程度抑えられる……というのは以前書いた。
Navi14のちょっとしたまとめ
メモリそのままで性能をCU数で調整するよりはコストは下がり、エントリー向けとして出すならば安い方がユーザーに受けるだろう。
消費電力がどうなるかは、まずGame Clockが同じRX 5500Mが――イマイチ公式の情報がないが――TDP 85Wとなっており、
メモリチップ1枚で大きく変わるとも思えないため、Navi14 XLも概ね85Wと思われる。
基本補助電源1x 6-pin、Boost Clock次第で補助電源無しがあるかどうか。
現状Radeonの補助電源無しでトップの性能を持つのはRX 560だろうか?
せっかくなので最大クロックを1080MHzに制限して使っているRX 560を以下の表に加えてみた。
並べて今更に思ったがここまで差があるとは思わなかった。
メモリバス幅こそ減ったものの、GDDR6 14Gbpsによって1.5倍の帯域、グラフィック周りは2倍以上、FP16はPacked実行のおかげで約3.7倍の演算能力を期待できる。
FP16は個人的なもので言うと、waifu2x-ncnn-vulkanで使ったりするため、結構嬉しいかもしれない。
RX 5300Mのスペックを元に推測したスペック表
Navi14 | My RX 560 | RX 5300M | Navi14 XL (guess) |
---|---|---|---|
WGPs | N/A | 11 | 11 |
CUs | 16 | 22 | 22 |
SPs | 1024 | 1408 | 1408 |
TMUs | 64 | 88 | 88 |
ROPs | 16 | 32 | 32 |
Game Clock (MHz) | N/A | 1181 | 1448 |
Boost Clock (MHz) | 1080 | 1445 | ? |
Max Memory Size (GB) | 4 | 3 | (3/6)? |
Memory Interface (bit) | 128 | 96 | 96? |
Memory Speed (Gbps) | 7 | 14 | 14 |
Memory Bandwidth (GB/s) | 112 | 168 | 168? |
Peak Texture Fill-Rate (GT/s) | 69.12 | 127.20 | ? |
Peak Pixel Fill-Rate (GP/s) | 17.28 | 46.20 | ? |
FP16 (TFLOPS) | 2.21 | 8.14 | ? |
FP32 (TFLOPS) | 2.21 | 4.07 | ? |
Typical Board Power (W) | <48 | ? | ~85? |
過去Navi14まとめ
Navi14 Matome
Navi14 Matome Part2
Navi14 Matome Part3
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