Coelacanth's Dream

AMD、RX 6500 XT 8GB の仕様、4GBモデルとの性能比較を公開

先日、2022/07/26 に Sapphire Technology より発表され、AMD 非公式かとも言われていた従来の 4GBモデルからメモリ容量を増やした RX 6500 XT の 8GBモデルだが、少し遅れて AMD 公式サイトの製品ページに 8GBモデルの仕様が掲載された。
最近では RX 6700 (non-XT) 10GB も Sapphire Technology が先に製品を発表し、後に AMD が公式ページに掲載するという流れだった気がする。

公式モデルの仕様では、4GBモデルと 8GBモデルの間にはメモリ容量と TBP (Typical Board Power) 以外に違いは無く、Navi24/Beige Goby ベース、有効 CU 数、ROP 数、動作クロック、メモリバス幅、実効メモリ速度等は同じ。
TBP は 4GBモデルが 107W なのに対し、8GBモデルは 113W となっている。
GDDR6メモリを両面実装 (Clamshell Mode) することでメモリ容量を 8GB に増やしたと見られ、TBP +6W が追加したメモリチップの分なのだろう。

英語版のページでは、ゲームを 1080p High Setteings で実行した時の性能比較が掲載されている。
ゲームは 8種類あり、すべてで 8GBモデルの性能が勝っている。
差が数fps のゲームもあれば、Forza Horizon 5 +24fps、DOOM Eternal +36fps、F1 2021 +54fps と大きな差が出たゲームもある。

AMD は以前、2020/05/06 付に今日のゲームは解像度 1080p 設定であっても VRAM 4GB は十分なメモリ容量ではない、と主張するブログ記事を AMD Community 上で公開している。
当時は競合の同価格帯モデルが最大 4GB であったため、8GBモデルも用意されている RX 5500 XT の優位点をアピールする意味もあったのだろうが、それを抜きにしてもやはりゲーミング用途において VRAM 4GB というのは不足気味だったということなのだろう。

参考リンク