Google の Karthik Ramasubramanian 氏より、Coreboor に AMD Sabrina SoC を搭載する Chromebookボード Skyrim のサポートを追加する最初のパッチが投稿された。
Karthik Ramasubramanian 氏は、AMD Sabrina SoC プラットフォームにおける LPDDR5メモリのサポートを追加するパッチも投稿している。
AMD Sabrina SoC は LPDDR5メモリをサポート | Coelacanth’s Dream
Skyrim は世界的に有名なあのゲームから取っていると思われ、これまでにも AMD APU/SoC を搭載する Chromebookボードにはゲームから取ったコードネームが付けられている。
Lucienne/Cezanne APU を搭載する Chromebookボード ―― Guybrush、Mancomb | Coelacanth’s Dream
Skyrim のサポートは ChromiumOSレポジトリでも進められており、Skyrim6w と Skyrim15w のボード 2種が確認できる。
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素直に Skyrim には TDP: 6W と 15W の構成が計画されていると捉えれば、AMD Sabrina APU/SoC は Raven2 (Zen 2-Core/4-Thread + Vega 3-CU) APU/SoC の後継と見ることができる。
Raven2 | Coelacanth’s Dream
Raven2 は Dali と Pollock のバリアントが存在し、バリアント間の区別にはまずパッケージの違いが挙げられる。
Pollock では FT5 パッケージ を採用し、DDR4 1ch、SATAインターフェイス無しという省電力、低コスト志向の仕様となっている。
PollocK ベースの SKU には現在 AMD 3015e/3015Ce が存在し、TDP は 6W となっている。
AMD Sabrina もまた、SATAコントローラを持たず、PCIeポート数が他 APU と比較して少ないなど、Raven2 と同じ方向性を持っている。
AMD Sabrina SoC に向けたさらなるパッチ | Coelacanth’s Dream
メモリインターフェイス部は LPDDR5メモリをサポートしているとされるため、DDR4メモリのみをサポートしていた Raven2 よりも省電力かつ広帯域が期待できる。
AMD Sabrina の CPU/GPUアーキテクチャはまだ明かされておらず、Raven2 から更新されている可能性があり、そうした点でも AMD Sabrina には期待が持てる。