先日、Coreboot に Renoir /Lucienne /Cezanne 関連の DeviceID が追加されていたが、
Coreboot に Renoir と Lucienne/Cezanne らしき DeviceID が追加される | Coelacanth’s Dream
それに関連してか、ChromiumOS関連のレポジトリに、Cezanne プラットフォームと、それを基にする 2つのボード、Guybrush と Mancomb の情報が追加されている。
chipset-cezanne: Add initial cezanne chipset overlay (I093f302f) · Gerrit Code Review
Guybrush: Add initial Guybrush overlay (I33a515e8) · Gerrit Code Review
Mancomb: Add initial Mancomb overlay (I8d2b7384) · Gerrit Code Review
chipset-cezanne
という書き方ではあるが、意味としては FP6パッケージ を指し、Cezanne に限らず、Lucienne も搭載可能と思われる。2つの APU は主に CPUアーキテクチャが異なるが、同時期に登場すると見られている。
FP6パッケージ を採用し、Renoir を搭載したノートPC製品が既に出ているが、それよりも前世代の Chromebook向け AMD APU では、Raven をスキップし、Picasso (12nm) と Raven2 (Dali/Pollock, 14nm) を採用したことから、
同様に Renoir をスキップ、Lucienne と Cezanne を Chromebook に採用するのだろう。
Lucienne/Cezanne は、I/O、GPU部は Renoir とほとんど変わらず、パッケージについても特に変わらないとされる。
TDP 6W以下をターゲットとしたパッケージと APU(SoC) には、FT5パッケージ と Pollock がいるが、これらの後継については現時点で自分が持っている情報は無い。
AMD Pollock APU データベース | Coelacanth’s Dream
また、FP5パッケージ を採用する AMD リファンレンスボードのコードネームは Mandolin 、FT5パッケージ は Cereme だったが、FP6パッケージ は Majolica であるようだ。
Majolica: Add initial Majolica overlay (Iaace83b8) · Gerrit Code Review
ボードのコードネームについてだが、前世代の Picasso または Raven2 (Dali) を搭載する FP5パッケージ 採用 Chromebook のリファンレンスボードは、ゲームから取ったであろう Zork というコードネームが付けられていた。
そこから派生し、各社が開発、製品化するボードもまた、Zorkシリーズに登場するキャラクターからコードネームを取っていた。
そして FP6パッケージ 採用のボードでは、ゲーム Monkey Island から取ることに決めたらしい。1
Zork と Monky Island はどちらもアドベンチャーゲームであり、Zork は 1980年2、Monkey Island 1 (The Secret of Monkey Island) は 1990年3に登場している。
この調子で行くと、次は Myst (2000年) とかだろうか?