Linux Kernel におけるハードウェアモニタリングドライバー hwmon
。それに最近の AMD APU のサポートをいくつか追加するパッチが投稿された。
- [PATCH 0/6] Add k10temp support for more client APUs
- [PATCH v2 0/3] Extend k10temp support for more APUs
具体的には、Lucienne (Zen 2, Model: 0x68) 、Green Sardine (Cezanne, Zen 3, Model: 0x50) 、Yellow Carp (Rembrandt, Zen 3, 0x40) のサポートを追加するものとなる。
case 0x0 ... 0x1: /* Zen3 SP3/TR */ case 0x21: /* Zen3 Ryzen Desktop */ case 0x50 ... 0x5f: /* Green Sardine */ + data->ccd_offset = 0x154; k10temp_get_ccd_support(pdev, data, 8); break; }
+ case 0x40 ... 0x4f: /* Yellow Carp */ + data->ccd_offset = 0x300; + k10temp_get_ccd_support(pdev, data, 8); + break;
今回のパッチから読み取れる点として、Yellow Carp は Zen 3 アーキテクチャ を採用する AMD CPU/APU に割り当てられているものと同じ Family: 0x19 (25)
であり、ハードウェア側のモニタリング機能も他 Zen 3 系プロセッサと同じ動作となるがデータのオフセットが異なるということ。
そして、AMD GPUドライバーだけでなく、CPU周りに対するドライバーでも 色+魚 のコードネームが用いられるということだ。
Green Sardine は Cezanne 、Yellow Carp は Rembrandt と別のコードネーム、そちらの方が知られているだろう画家系のコードネームと対応している。
Green Sardine APU の PCI ID が追加、正体は Cezanne APU だったか | Coelacanth’s Dream
VanGogh, Beige Goby/Navi24, Yellow Carp/Rembrandt, Cyan Skilfish の GPUID | Coelacanth’s Dream
AMDVLK ドライバー や ROCm では画家系のコードネームが使われているが、Linux Kernel 周りでは 色+魚 で統一していくようだ。
ある APU/GPU を示すコードネームが複数出現するとなると、ややこしいとも思うが、正直そういった情報を収集し、整理していくのは結構好きだ。