Coelacanth's Dream

Yellow Carp は Family 19h Model 40h-4Fh

Linux Kernel におけるハードウェアモニタリングドライバー hwmon。それに最近の AMD APU のサポートをいくつか追加するパッチが投稿された。

具体的には、Lucienne (Zen 2, Model: 0x68)Green Sardine (Cezanne, Zen 3, Model: 0x50)Yellow Carp (Rembrandt, Zen 3, 0x40) のサポートを追加するものとなる。

  		case 0x0 ... 0x1:	/* Zen3 SP3/TR */
  		case 0x21:		/* Zen3 Ryzen Desktop */
  		case 0x50 ... 0x5f:	/* Green Sardine */
 +			data->ccd_offset = 0x154;
  			k10temp_get_ccd_support(pdev, data, 8);
  			break;
  		}
 +		case 0x40 ... 0x4f:	/* Yellow Carp */
 +			data->ccd_offset = 0x300;
 +			k10temp_get_ccd_support(pdev, data, 8);
 +			break;

今回のパッチから読み取れる点として、Yellow CarpZen 3 アーキテクチャ を採用する AMD CPU/APU に割り当てられているものと同じ Family: 0x19 (25) であり、ハードウェア側のモニタリング機能も他 Zen 3 系プロセッサと同じ動作となるがデータのオフセットが異なるということ。
そして、AMD GPUドライバーだけでなく、CPU周りに対するドライバーでも 色+魚 のコードネームが用いられるということだ。

Green SardineCezanneYellow CarpRembrandt と別のコードネーム、そちらの方が知られているだろう画家系のコードネームと対応している。
Green Sardine APU の PCI ID が追加、正体は Cezanne APU だったか | Coelacanth’s Dream VanGogh, Beige Goby/Navi24, Yellow Carp/Rembrandt, Cyan Skilfish の GPUID | Coelacanth’s Dream AMDVLK ドライバーROCm では画家系のコードネームが使われているが、Linux Kernel 周りでは 色+魚 で統一していくようだ。
ある APU/GPU を示すコードネームが複数出現するとなると、ややこしいとも思うが、正直そういった情報を収集し、整理していくのは結構好きだ。