Alder Lake-P GPU をサポートするパッチが Linux Kernel (intel-gfx) メーリングリストに投稿された。
その前の XE_LPD 関連のパッチにて予告めいて語られていた、GPUコア部は Gen12 アーキテクチャ を採用し、ディスプレイエンジンには Display13/XE_LPD を採用するハードウェアプラットフォームとは Alder Lake-P のことだった。
Intel、Display13 改め “XE_LPD” をサポートするパッチを投稿 ―― 今後は独立して各 IP が更新されるように | Coelacanth’s Dream
サポートするメモリについては Alder Lake-S と同じとされる。1
Alder Lake-S/P では Coreboot へのパッチとそれへのコメントから、DDR4/LPDDR4(X)/DDR5/LPDDR5 に対応することが分かっている。
+-------------+--------+---------+ | Memory Type | Max Ch | Max DPC | +-------------+--------+---------+ | DDR4 | 1 | 2 | | LPDDR4(X) | 4 | 1 | | LPDDR5 | 4 | 1 | | DDR5 | 2 | 1 | +-------------+--------+---------+
These numbers are for a single memory controller. Since ADL has two memory controllers, there’s twice as many channels in total. DPC stays the same.
Alder Lake-P GPU
Alder Lake-P は GPUコア、メディアエンジンは Tiger Lake, Rocket Lake, Alder Lake-S, DG1 同様に Gen12 を採用するが、ディスプレイエンジンはそれらより1つ進んだ Display13/XE_LPD となる。
GPUコア、メディアエンジンと世代がずれることになっても、ディスプレイエンジンに1世代進んだものを採用したことについては、
Display13/XE_LPD には、パワードメインの関係性を従来のものから変更したことでパワーゲーティングの適用をシンプルにしたことや、Watermark ディスプレイの解像度等に応じて決定されるメモリのタイミング
の数を従来の 32個から 256個へと大幅に増やしたこと等、電力効率を向上される改良が施されており、
モバイル向けである Alder Lake-P に Display13/XE_LPD を採用することの効果が大きいと判断したのではないかと考えられる。
Linux Kernel に Intel Alder Lake-P をサポートするパッチが投稿される ―― ディスプレイエンジンに “XE_LPD” | Coelacanth’s Dream