AMD、Radeon Pro W5500/Mを発表

先日 amdgpu.ids に追加されていたRadeon Pro W5500/Mだが、2020/02/10付けでAMDより公式発表された。

Introducing AMD Radeon™ Pro W5500 Workstation Graphics: Groundbreaking Technology for Modern Design and Engineering Professionals | Advanced Micro Devices

簡易スペック

Radeon Pro W5500 Radeon Pro W5500M
Compute Units 22 22
TFLOPS (FP32) 5.35 4.79
Maximum Power Consumption 125W 85W
GDDR6 8GB 4GB
Memory Bandwidth 224 GB/s 224 GB/s
Memory Interface 128-bit 128-bit
Display Outputs 4 4

Navi14ベースと思われ、構成は11WGP (22CU)、最大クロックはRadeon Pro W5500だと約1900MHz、W5500Mだと約1700MHz、
メモリインターフェイスは128-bitで、GDDR6メモリの速度は14Gbps、
ダイショットではNavi10とNavi14のI/O部が変わらないように見えたため、実装されることを密かに期待していたが、
USB Type-Cコネクタは無く、最大映像出力は4、コネクタの種類はDisplayPortのみ、
W5500はそれらをまとめ1つの8K 60Hzディスプレイに出力することも可能。

相変わらず11WGP (22CU)となっているが、Radeon Pro W5500はSKU名がNavi14 Pro-XLであり、今後上位のW5500X (Navi14 Pro-XT?/XTX?)とかが出ることになれば、
それがNavi14のフルスペック、12WGP (24CU)となるかもしれない。
そして、Radeon Pro W5500は以前からベンチマーク結果が確認されていたが、その際の CL_DEVICE_MAX_COMPUTE_UNITS は 12 となっていた。
AMD 7341:00 performance in CompuBench
ベンチマークソフト側かドライバー側かはわからないが(恐らく後者)、実物が確実に使われるベンチマーク結果としても公式発表前の情報を100%信用することは出来ない、と言えるだろう。

カードのインターフェイスはPCIe x16スロットだが、電気的にはx8まで。これはそもそものNavi14がPCIe Gen4 x8分までしか持たないため。

ボード幅は1スロット、ボード長は241mm。
TBP (Typical Board Power)は125W。
それを1スロット、ブロアーファンというクーラーで大丈夫なのか、という気はするが、
TBP 130Wで1スロットのRadeon Pro WX7100という製品もあるため、そこまでは問題ないと考えているのかもしれない。
Radeon™ Pro WX 7100 Graphics | GCN architecture | AMD

vs NVIDIA Quadro® P2200

比較対象にはNVIDIA Quadro® P2200をあげており、SOLIDWORKS® 2020のモデリングを実行させた時の、システムの平均消費電力がRadeon Pro W5500で56.86W、NVIDIA Quadro® P2200で75.17Wと、
Radeon Pro W5500の方が32.20%省電力だったとAMDは主張する。

Radeon Pro W5500のTypical Board Powerは125W、NVIDIA Quadro® P2200はNVIDIA公式の情報だと最大消費電力 75Wとなっており、有利な結果を抜粋したにしても、こうも大きく差が出るとデータシートの情報をどこまで信じていいやら。
NVIDIA Quadro P2200 | 株式会社 エルザ ジャパン
Datasheet Quadro P2200 – quadro-p2200-datasheet-letter-974207-r4-web.pdf
Radeon Pro W5500の方が省電力であることはともかく、TBPと差がありすぎるとAMDに損じゃないか、なんて心配をしてしまう。
補助電源に1x 6-pinがあるため、処理によっては125W食うことは確かだろうけど。

またSPECviewperf® 13で計測したマルチタスク性能では、Radeon Pro W5500の方がNVIDIA Quadro® P2200より最大10倍高かったとする。
この マルチタスク性能 はRadeonが有利にある傾向があり、AMDは新Radeon Proの発表の際にはほぼ毎回それを持ち出している。
Radeonにはハードウェアスケジューラーが入っていることによる恩恵だろうか。

Radeon Pro Software for Enterprise 20.Q1

同時にRadeon Pro Software for Enterprise 20.Q1も公開され、Linux版ではRadeon Pro W5700がようやく正式サポートされた。
Radeon Pro Software for Enterprise 20.Q1 for Linux Release Notes | AMD
W5500も遅れずにサポートされている。

PC、PCサイトモード推奨

Navi14 Product RX 5300M Pro 5300M RX 5500M Pro 5500M RX 5500 Pro W5500M RX 5500 XT Pro W5500
WGPs (CUs) 11 (22) 10 (20) 11 (22) 12 (24) 11 (22)
SPs 1408 1280 1408 1536 1408
TMUs 88 80 88 96 88
ROPs 32
Game Clock (MHz) 1181 ? 1448 ? 1670 ? 1717 ?
Boost Clock (MHz) 1445 1250 1645 1300 1845 1700 1845 1900
Max Memory Size 3 GB 4 GB 8 GB 4 GB 8 GB
Memory Interface (bit) 96 128
Memory Bandwidth (GB/s) 168 192 224 192 224
Peak Texture Fill-Rate (GT/s) 127.2 100.0 144.76 114.4 162.36 149.6 162.36 167.2
Peak Pixel Fill-Rate (GP/s) 46.2 40 52.6 41.6 59.0 54.4 59.0 60.8
FP16 (TFLOPS) 8.14 6.4 9.26 8.0 10.4 9.58 10.4 10.7
FP32 (TFLOPS) 4.07 3.2 4.63 4.0 5.2 4.79 5.2 5.35
TBP (W) ~75? 50 85 50 110 85 130 125
Navi14 SKU DID RID Product
ULA 7340 40 Radeon Pro 5500M
41
43 Radeon Pro 5300M
47
Gaming XTM C1 Radeon RX 5500M
Gaming XLM C3 Radeon RX 5300M
Gaming XTX C5 Radeon RX 5500 XT
Gaming XT C7 Radeon RX 5500
XL? CF Radeon RX 5300?
WKS Pro-XL 7341 00 Radeon Pro W5500
7343 00
WKS Pro-XTM 7347 00 Radeon Pro W5500M
WKS Pro-XLM 734F 00 Radeon Pro W5300M
Update:
 2020/07/20 11:51 JST