AMDよりRadeon RX 5600シリーズ、RX 5700Mが正式発表された。
AMD Unveils Four New Desktop and Mobile GPUs, including AMD Radeon™ RX 5600 Series: Ultimate 1080p Gaming, Breath-Taking Visuals and Game-Changing Software Features - AMD
RX 5600 XTは 2020-01-21 に各社ボードパートナーより販売が、
RX 5600/M、RX 5700MはOEMより第一四半期(4月〜6月)の販売が予定されている。
内、Dellから 2020-04 にゲーミングラップトップが(RX 5600M/RX 5700M ?)、数週間内にゲーミングデスクトップがAlienwareブランドで出る予定だ。
RX 5600シリーズのトランジスタ数が10.3Bと、RX 5700シリーズと同数なことから、使われているダイはNavi10で確定だろう。
RX 5600 XTのコア周りはRX 5700と同一であり、差別化のためクロックがだいぶ控えめで、
各社のオリジナルモデルを見てもBoost Clockが、高くて1620MHzとRX 5700のGame Clockを超えないくらいに調整されている。
メモリもRX 5600シリーズ、RX 5700Mでは12Gbpsのチップが使われ、RX 5600シリーズでは256-bitから減らされ192-bitとなる。
そのことでメモリコントローラーと接続されているL2キャッシュも3MBに減っているはずだ。ROPが減っていないのは、たぶんRDNAアーキテクチャの恩恵。
Navi14のちょっとしたまとめ
スペックの数字だけだとRX 5600シリーズは他の同世代Naviから見劣りするが、見方によってはコストパフォーマンス、ワットパフォーマンスにおいてかなり優秀となるだろう。
Navi10ベース、そしてGTX1660Ti対抗でありながら今の今まで出てこなかったのは、この優秀によって需要を食い合い、RX 5700シリーズの売れ行きが悪くなるのを嫌った結果なのかもしれない。
Navi10 Product | RX 5600 | RX 5600 XT | RX 5600M | RX 5700M | W5700 | RX 5700 | RX 5700 XT | W5700X |
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WGPs | 16 | 18 | 20 | |||||
CUs | 32 | 36 | 40 | |||||
SPs | 2048 | 2304 | 2560 | |||||
TMUs | 128 | 144 | 160 | |||||
ROPs | 64 | |||||||
Game Clock (MHz) | 1375 | 1190 | 1620 | ? | 1625 | 1755 | ? | |
Boost Clock (MHz) | 1560 | 1265 | 1720 | 1929 | 1725 | 1905 | 1855 | |
Max Memory Size (GB) | 6 | 8 | 16 | |||||
Memory Interface (bit) | 192 | 256 | ||||||
Memory Speed (Gbps) | 12 | 14 | ||||||
Memory Bandwidth (GB/s) | 288 | 384 | 448 | |||||
Peak Texture Fill-Rate (GT/s) | 199.68 | 224.64 | 182.16 | 247.70 | 277.78 | 248.4 | 304.80 | 296.8 |
Peak Pixel Fill-Rate (GP/s) | 99.84 | 80.96 | 110.10 | 123.46 | 110.4 | 121.90 | 118.72 | |
FP16 (TFLOPS) | 12.78 | 14.38 | 11.66 | 15.85 | 17.78 | 15.9 | 20.28 | 11.0 |
FP32 (TFLOPS) | 6.39 | 7.19 | 5.83 | 7.93 | 8.89 | 7.95 | 10.14 | 9.5 |
TBP (W) | 150 | ? | ? | 190 205(+USB) |
180 | 225 | ? | |
Launch Price | ? | $279 | ? | ? | ? | $349 | $399 | ? |
答え合わせ
推測が当たったと言えるのはTBP、RX 5600の16WGPくらい?
ただ後者はRX 5600 XTのスペックが判明してからのもので、あまり喜べない。
価格は$10の違いだけで惜しかった。
1080p144fpsというのも方向は合ってたけどそこまでピッタリではない。
感想
メモリ以外はあまり削っていないのは嬉しい驚きだった。(コア部分のスペックを削っても原価的には変わらないけど)
メモリをケチらないのがAMDの良い所だったのに、という声も見かけるが、それを言われていたPolarisにはもう後継のRX 5500 XTがいる。
メモリバス幅 128-bitではあるがピーク帯域はGDDR5 256-bitと大した差がない上、マルチメディア周りではRX 5500 XTに分がある。
価格はと言うと……、RX 5500 XTがもう\2,000ほど下がれば、さすがにRX 590/580を求める層が流れていくと思いたい。
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