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Intel Elkhart Lake 発表、その詳細

Intel より、組み込み向けに Tiger Lake をベースとする Coreプロセッサと、Elkhart Lake ベースの Atomプロセッサが発表された。

Elkhart Lake 詳細

Tremontアーキテクチャ では 4コア + L2キャッシュ でクラスタを形成し、単位としている。
L2キャッシュサイズは 1MB から 4.5MB の範囲で選択可能であり、マイクロサーバー向けの Snow Ridge は 4.5MB、モバイル向けのハイブリッドプロセッサ Lakefield は 1.5MB、そして組み込み向けの Elkhart Lake も 1.5MB となっている。
他にモバイル向けの Jasper Lake がいるが、L2キャッシュサイズを含めて詳細はまだ不明。
Snow Ridge は 6クラスタ、計 24コアの構成だが、Lakefield / Elkhart Lake は 1クラスタ、計 4コアとされる。

Intel Tremont Snow Ridge Lakefield Elkhart Lake Jasper Lake
Max CPU Clock 2.2 GHz ? 3.0 GHz ?
Cluster LLC 4.5 MB 1.5 MB 1.5 MB ?
GPU EU N/A 64 EU 32 EU 32 EU

パッケージは複数のチップで構成される MCP(Multi-Chip Package)。CPU、GPU、メモリインターフェイス等が統合されている Compute Die は 10nmプロセス、主に I/O 部を担当している PCH(Platform Control Hub) は 14nmプロセスで製造される。

Elkhart Lake は組み込み向けとして I/O を多く搭載する必要があり、パッケージレベルで統合される PCH を用意したと思われるが、Linux Kenel のドキュメントからモバイル向けの Jasper Lake は PCH を必要としない SoC だと思われる。1

Elkhart Lake はメモリインターフェイスを 128-bit 分持ち、最大で LPDDR4/x-4267(4x 32-bit) または DDR4-3200(2x 64-bit) に対応しているが、今回発表されたモデルとプラットフォームでは LPDDR4/x-3200 までとなっている。

Hyper-Threading は有効にされておらず、2コアのSKUであっても 2C/2T とされている。
Jasper Lake でも同様に無効にされたままなのか、有効にされるのかはやはり不明。

TDP(PL1) は 4.5W-12W の範囲に対応し、Burst(Turbo) Mode の最大クロックは共通して 3.0GHz。
GPU EU数は 16EU または 32EU となり、最大クロックは 850MHz。

GPU部の仕様は基本 Jasper Lake と共通している。
Intel Jasper Lake Database | Coelacanth’s Dream