Raven Matome

ZenとVegaによる優秀な性能とコスパで広くに人気なAPU、Ravenについてのまとめ。

スペック

まず一番最初に出たRavenのスペックをざっとまとめたのが以下。

Raven
CMOS 14nm
CPU Zen(+)
Max CPU Core/Thread 4/8
L3$ CPU 4MB
GPU Vega(GFX9)
GPU Clock 1250MHz
ShaderEngine 1
Max CUs 11
Max TMUs 44
Max ROPs 8
L2$ GPU 1MB
Memory Type DDR4
Support Memory Speed 2933MHz
VCN ver 1.0
DCN ver 1.0/1.01
DeviceID 15DD
GPU ID gfx902
DieSize 209.78mm2

使われた製品名は

14nmなのにZen(+)という書き方をしたのは、RavenにはZen+からの機能や改良点が盛り込まれており、
キャッシュレイテンシ削減によるIPC向上も確認されているからだ。
AMD Ryzen 5 2400G review – Performance – CineBench (and IPC)-Guru3D
CU数はそれまでのAPUよりも多くなり、クロックも向上、CPU性能もZenになったことでかなり引き上げられ、丁度いいバランスとなっている。
マルチメディアではVCN1.0にてRadeon初のVP9 HWデコードに対応した。
DCN1.0と1.01の違いだが、正直わからない。
ほんと初期のRavenは1.0だったらしいのだが、恐らく製品段階では1.01になったと思われる。

性能以外のことでは、Zenではダイとヒートスプレッダ間の接合にハンダが使われ好評だったのに対し、コスト削減のためかRavenではグリスが使われた。
そのため、小型PCに詰め込む人やOCは殻割りをおこなったが、ヒートスプレッダの接着部分すぐ近くにチップコンデンサが配置されていたり、PGAなためピンを曲げないようにしなければいけないとかで難易度は高かったようだ。

個人的な話だと、ある時AmazonにてPro 2400Gのバルクが現れ、その情報が広まると家庭内サーバ目的でECCメモリが使いたい人や趣味に走る人が購入していき、
すぐに売り切れたことが記憶に残っている。

Raven2/Picasso

—-Raven2—- —-Picasso—-
CMOS 14nm 12nm
CPU Zen(+) Zen+
Max CPU Core/Thread 2/4 4/8
L3$ CPU 4MB 4MB
GPU Vega(GFX9) Vega(GFX9)
GPU Clock 1200MHz 1400MHz
ShaderEngine 1 1
Max CUs 3 11
Max ROPs 4 8
Max TMU 12 44
L2$ GPU 0.5MB 1MB
Memory Type DDR4 DDR4
Support Memory Speed 2400MHz 2933MHz
VCN ver 1.0 1.0
DCN ver 1.01 1.01
DeviceID 15DD/15D8 15D8
GPU ID gfx909 gfx902
DieSize 154.68mm2? 209.78mm2

(2019-11-07追記//)よくよく考えたらRaven2が15DDだというソースを見たことがなく、探しても完全にそうと言えるものはなかった。
Picassoに関しては15D8で確定している。
drm/amdkfd: Add picasso pci id
どうもRaven2はRevisionIDで区別してるらしい。
こういった記述があれば、
https://github.com/GPUOpen-Drivers/pal/blob/dev/src/core/os/nullDevice/ndDevice.cpp#L85
こういったコメントもある、
[RFC] drm: Add AMD GFX9+ format modifiers.

We use family_id + external_rev to distinguish between incompatible GPUs. PCI ID is not enough, as RAVEN and RAVEN2 have the same PCI device id,

そのためRaven2のDeviceIDには15DD/15D8の2つがある、ということにしておく。
(//追記終了)

使われた製品は、

この2つを簡潔に説明すると、
Raven2は14nmのままRavenをより小型に設計、
PicassoはRavenをまんま12nmにした、
という感じだ。

それとRaven2のダイサイズは画像を元に求めたものなので、あまり当てにならない。

この2つは同時期(2018-09頃)にパッチが投稿され、私としてはどう違うのかよくわからず少し混乱したのを覚えている。

Renoir/Dali

この2つはまだ製品が出ておらず、Renoirはパッチが色々投稿され、あれこれ噂が出てきているが、Daliの方は名前が出て以降さっぱり。
とりあえずわかっていることは、

くらいだ。

DaliがRaven2ベースと言うが、RenoirもGPU IDはraven2と同一であり、どう差別化するのかうまく想像できない。 ac_llvm_util.c
RenoirはCPUがZen2であると噂されており、それならわかりやすいが、Daliの方はどうするのだろうか。
海外メディアの推測では、より低消費電力用途向けではないかということだったが、Raven2からさらに削るつもりかプロセスを14/12nmより進んだものにするのか。

(2019-11-07追記//) Athlon 3000Gの名前を聞いて思いついたのだが、DaliはRaven2をまんま12nmにしたものかもしれない。Athlon 3000G? – 北森瓦版
それなら特にパッチが投稿されないのも噂されないのも納得が行くような気がする。
drm/amd/display: add Asic ID for Dali
これを見るにDaliはPicassoの新リビジョン(E3、E4)のように読める。
まだ確定した訳ではないが、最初からちゃんと読んでおくべきだった。
それと今回は追記日時を書いたが、このサイトはGithub Pageを利用しているため、
ここを見れば更新日時と内容がわかるようになっている。
https://github.com/Umio-Yasuno/umio-yasuno.github.io
(//追記終了)

Update:
 2020/07/20 11:51 JST