以前に、Intel の次世代プロセッサ Nova Lake の GPU コアアーキテクチャは Panther Lake や Wildcat Lake と同じ Xe3 (Xe3_LPG) だとする記事を公開した。
だが、先日公開された Linux Kernel における Intel GPU ドライバーへのパッチにおいて、Nova Lake-P の存在とその GPU コアアーキテクチャが Xe3p (Xe3p_LPG) であることが明らかにされた。
Intel プロセッサにおける “P” バリアントは主にモバイルプラットフォーム向けとされ、“U” バリアントより上位の性能を持つプロセッサに位置付けられる。
Nova Lake-P は GPU コア部は Xe3p_LPG だが、メディアエンジン部とディスプレイエンジン部は Xe3p_LPM と Xe3p_LPD を採用し、Nova Lake-S (NVL-S/HX/UL/U/H) と同じとなっている。
NVL-P is a new Intel platform that comes with the following IPs: - Xe3p_LPG graphics; - Xe3p_LPM media; - Xe3p_LPD display. Enabling patches for Xe3p_LPM and Xe3p_LPD are already integrated in our driver. In this series we add patches enabling Xe3p_LPG and then follow up with patches enabling NVL-P as a platform in our driver.
Xe3p_LPG の詳細はまだ不明だが、Crescent Island (Xe3p_XPC) と同様に、ページテーブルの再利用に関するハードウェア支援機能をサポートすることは明かされている。
Xe3p では新たに FP8/FP4/MXFP4/MXFP8 に関する行列積和演算命令が追加される。
そのため、Nova Lake-S と Nova Lake-P では推論性能や AI 関連の機能において大きな違いが生まれることが考えられる。
Xe_LPG (Meteor Lake/Arrow Lake-S) と Xe_LPG+ (Arrow Lake-H) においても、XMX (Xe Matrix eXtention) の有無という違いがあった。
同じような世代とコードネームでも、GPU 性能と機能の差別化のためか、実質的な GPU コアアーキテクチャを変えるという傾向が見られる。
さらに言えば、同じ Xe3 でも、Panther Lake, Nova Lake-U/H はハードウェアレイトレーシングをサポートするが、Wildcat Lake, Nova Lake-S/HX/UL はサポートしないという違いが存在する。
プラットフォームごとの最適化が重要なのはわかるが、結果としてユーザーが GPU の機能について把握しにくくなっている気がしなくもない。