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Intel Meteor Lake の次世代は「Lunar Lake」、Ethernetコントローラーの初期サポートパッチが投稿される

Intel Ethernetデバイス関連の新たなパッチにて、将来のクライアント向け Intel CPU のコードネームが Lunar Lake であることが明かされた。
Intel-wired-lan メーリングリストは、Intel Ethernetデバイス関連のパッチが投稿、公開される場である。

パッチでは、Lunar Lake 世代の PCH に統合されている Ethernetコントローラーの名前、DeviceID を追加する初期サポートが行われている。LunarLN と略されるらしい。

    Add devices IDs for the next LOM generations that will be
   available on the next Intel Client platform (Lunar Lake)
   This patch provides the initial support for these devices

2020/08 には Meteor Lake の名が明かされ、同様の初期サポートが行われていた。

   Add devices ID's for the next LOM generations that will be
   available on the next Intel Client platform (Meteor Lake)
   This patch provides the initial support for these devices

パッチのコメント自体は Alder Lake 1Tiger Lake 2 でも同様で、テンプレートだろう。
Alder Lake のパッチは 2020/01/16 に、Tiger Lake は 2019/10/16 に投稿されており、大体 7ヶ月〜9ヶ月ごとに新たな Intel CPU コードネームが公開されている。

コードネームばかりが先行しているが、次世代クライアント向け CPU が Alder Lake 、その次世代が Meteor Lake 、さらにその次世代が Lunar Lake となるのだろう。
それらで 各種 I/O、GPU、Coreboot でのサポート等が公開されているのは Alder Lake までで、Meteor Lake はまだ Ethernetデバイスの初期サポートのみが行われている状況にある。

Alder Lake の情報公開は、自分の過去記事を参照するに、2020/04/01 に公開された 「Intel® Architecture Instruction Set Extensions Programming Reference」(Rev: -O38) にその名が記載され、それから ChromiumOS関連レポジトリや GCC、Linux Kernel に本格的なサポートに向けたパッチが投稿され始めている。
そして、2020/08 に開催された Intel Architecture Day 2020 にて、コア構成が Golden Cove (Core)Gracemont (Atom) のハイブリッドになることが発表された。

Alder Lake の時のペースから言えば、Meteor Lake もそろそろ他にパッチが投稿され、詳細が徐々に公開され始める頃ではないかと思われるが、結局の所、公開するタイミングは Intel 次第である。それを待つしかない。