Coelacanth's Dream

【シーラカンスノート】 Green Sardine DCN2.1、gfx1011、RADV/ACO NGG は一旦無効化 【2020/10/15】

Green Sardine DCN2.1

大体が Renoir APU と同じとされる Green Sardine APU のディスプレイ部、DC(Display Core) をサポートするパッチが投稿された。
[PATCH 1/2] drm/amd/display: Add green_sardine support to DC Green Sardine APU のディスプレイ部は DCN2.1 となり、Renoir APU と同じとなる。またそれ以外の GFXコア、マルチメディアエンジン等も Renoir APU と同じではないかと思われる。1

メモリの各種タイミングを調節するトレーニング機能において、Navy FlounderDimgrey Cavefish は GDDR6 をサポートするとされている。
drm/amdgpu: enable GDDR6 save-restore support for navy_flounder drm/amdgpu: enable GDDR6 save-restore support for dimgrey_cavefish

ただ、RDNA 2 /GFX10.3 GPU のメモリに関してははっきりしない所があり2、また現時点ではエミュレーションモードで dGPU をテストする場合、メモリタイプに GDDR6 が設定されている。

Radeon Pro 5600M は Navi12 で gfx1011 という話

だったのだけれど。
これまではその通り、LLVM のドキュメント内にて gfx1011 を採用している製品に Radeon Pro 5600M が記載されていたのだが、それを gfx1010 に移すパッチが投稿され、組み込まれている。
[AMDGPU] Correct processor names for gfx1010 and gfx1011 · llvm/llvm-project@fe145b6

簡潔に言うと、Geekbench の結果から Radeon Pro 5600Mgfx1011 と認識されており、何かズレが生じているように思える。3
ついでに言うと、Navi12gfx1011 とされており4Radeon Pro 5600MNavi12 をベースにしていると考えている。

パッチの意味する所は不明。
今回のパッチが影響するのはドキュメントのみであるため、特にそれといった問題は無いが。

ACOバックエンドでの NGG サポートは一旦無効化

この前 ACOバックエンドでも NGG をサポートする動き | Coelacanth’s Dream という記事を書き、その時に触れたマージリクエストは無事組み込まれたのだが、Vulkan CTS(Conformance Tests) を実行するとランダムで動作が停止するらしく、一旦無効化されることになった。
radv/aco: disable NGG GS support because it randomly hangs the GPU (!7108) · Merge Requests · Mesa / mesa · GitLab

ランダムということは停止する原因が不明ということであり、デフォルトで NGG が有効化されるのはまだ時間が掛かりそうだ。


  1. AMD Renoir の兄弟? Linux Kernel に “Green Sardine” APU をサポートするパッチが投稿される | Coelacanth’s Dream ↩︎

  2. Navi21 /Sienna Cichlid のメモリは GDDR6 か HBM2 か、新たに出てきたパッチを読む | Coelacanth’s Dream ↩︎

  3. Apple Inc. MacBookPro16,4 - Geekbench Browser ↩︎

  4. https://gitlab.freedesktop.org/mesa/mesa/-/blob/283686ad6762182037b708f1b5187129aff0a5dd/src/amd/llvm/ac_llvm_util.c#L173 ↩︎