【シーラカンスノート】 Alder Lake-P RVP, ADL-S Gen12…… 【2020/10/04】

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Alder Lake-P RVP ITE

Chromium OS のプロジェクトの 1つである EC(Embedded Controller) に Alder Lake-P RVP ITE のサポートが追加された。
adlprvp: add Alderlake RVP support (I9d85e0cb) · Gerrit Code Review

Intel Modular Embedded Controller Card (MECC) バージョンは v1.0 となる。

Tiger Lake RVP のファイルと軽く見比べたところでは、USB PD をサポートするポートが 2基から 4基に増やされているようだ。
また、#define CONFIG_CHIPSET_TIGERLAKE という記述があった。
Alder Lake-P はモバイル向けのモデルではないかと思われるが、それと組み合わせられる PCH は Tiger Lake LP PCH が続投するのか、それとも仮のコードか。

Alder Lake-S Gen12

The Intel® Media SDK にデスクトップ向けモデルであろう Alder Lake-S プラットフォームをサポートするプルリクエストが投稿された。
[ADL-S] Enable ADL-S platform support by aidan2020sh · Pull Request #2381 · Intel-Media-SDK/MediaSDK

以前 にも書いたが、やはり Alder Lake-S の GPU部は Rocket Lake, Tiger Lake, DG1/SG1 等と同じ Gen12LPアーキテクチャとなるようだ。

ハイブリッドプロセッサのトポロジを検出、出力するパッチ

ハイブリッドプロセッサが持つ、アーキテクチャが異なるコアのトポロジを検出し、sysfsインターフェイスに出力するパッチが投稿された。
LKML: Ricardo Neri: [PATCH 0/4] drivers core: Introduce CPU type sysfs interface

Intel のハイブリッドプロセッサでは既に Lakefield がいるが、Linux でのサポートはまだ途中段階と言え、Geekbench で Lakefield の結果を見ても OS は Windows ばかりである。
ユーザーモードの GPUドライバー、Mesa3D にも Lakefield をサポートするようなパッチは未だ投稿されていない。
Coreboot 等にも Lakefield のリファレンスボード関連のファイルが追加されていないあたり、特定のメーカー、特定の OS(Windows) 向けの提供となっているのだろう。

先日、Lenovo より Lakefield を搭載する ThinkPad X1 Fold の発売が発表されたが、価格は税別で ¥363,000 という、インターフェイス部が特殊とはいえ性能比で考えるとぶっ飛んだ価格ではある。1
また、Microsoft の同様に Lakefield 搭載する Surface Neo も 2021年以降に延期されているのを見ていると、Lakefield は実験的なハイブリッドプロセッサであり、Alder Lake から本格的な段階に入るのではないかと思える。2
Lakefield はハイブリッドプロセッサであること以外に、3Dパッケージング技術によるパッケージの小ささや消費電力の低さ等の革新的な面があるため、それを活かした製品となると複雑になってしまうのかもしれないが。

一応、Lakefield を搭載した標準的なラップトップを唯一 Samsung が出しているため、 Lakefield を試したい人はそちらを買うのだろう。3

DG1/SG1

intel/metrics-discovery では Mesa3D にホストされているレポジトリよりも内容が若干先行しているらしく、Intel のサーバー向け dGPU SG1 のデバイスID等が既に追加されている。

 CHIPSET(0x4905, dg1, "DG1 GT2", "Intel(R) Graphics")
 CHIPSET(0x4906, dg1, "DG1 GT2", "Intel(R) Graphics")
 CHIPSET(0x4907, sg1, "SG1 GT2", "Intel(R) Graphics")
 CHIPSET(0x4908, dg1, "DG1 GT2", "Intel(R) Graphics")

それ以外に、当初は 0x4905 のみだった DG1 のデバイスIDも 2つ追加されている。
ネット上では APISAK (@TUM_APISAK 氏によって DG1 と同規模でありながら別の名前を持つ GPU のベンチマーク結果が発見されている。
Details for Result ID Intel® Iris® Xe MAX Graphics (768SP 96C 1.55GHz, 1MB L2, 3GB) (OpenCL) : SiSoftware Official Live Ranker

DG1 はモバイル向けの dGPU としても提供されるようだが、その時は Tiger Lake GPU のブランド名に合わせた名前となるのだろうか。

それと、intel/metrics-discovery には Gen12LP(Gen12.1) よりも規模が大きくなるとされる Gen12.5 のマクロも追加されていた。
metrics-discovery/gen_device_info.c at f69d861459c19a9e7bddef5a05df124e182a5af4 · intel/metrics-discovery
Slice数が 1 で固定されている GEN12_GT_FEATURES を用いていないことに加え、Gen12LP よりも高性能をターゲットする以上、Slice数を増やしてくると思われる。

Update:
 2020/10/04 03:16 JST