Intel は、Gen12アーキテクチャ採用のディスクリートGPU、DG1 をサポートする一連の Linux Kernel パッチを投稿した。パッチには Rocket Lake のためのコードも含まれている。
[Intel-gfx] [PATCH 00/37] Introduce DG1
今回のパッチからわかる情報としては
- システムメモリとのコヒーレントは PCIe を通して取られる1
- SLM (Shared Loacal Memory) の ECCカウント機能に対応2
- 4基の ピクセルクロックを生成する DPLL (Digital Phase-Locked Loop) を持つ(=最大4画面出力?)3
がある。
DG1 は先日、オープンソースな UMD (User Mode Driver)、Mesa3D への関連したパッチが投稿されており、Linux 環境におけるサポートは徐々に進んできている。
Intel、オープンソースドライバーに DG1 と Rocket Lake の関するコードを追加 ――DG1 は 96EU、RKL は 16EU または 32EU | Coelacanth’s Dream
ただ、PCIeカードタイプの DG1 はソフトウェア開発用としてのみ供給され、一般向けにはオンボードで実装したノートPCしか出てこないという話が出てきている。4
Intel Gen12アーキテクチャを採用した、初(?)の dGPU ということで、性能関係なく欲しいと考える人はそれなりにいると思われるため、少し残念ではある。
ドライバーのサポートは為されているため、入手さえ出来れば、動作させることはそれほど難しくないかもしれないが、その場合、クローズドソースであるファームウェアが公開されるかが問題となる。5
それさえ解決されれば、一般用における実用性も、これまでの Xeon Phi といった製品に比べればずっとあるため、気合で手に入れる人が出てくるかもしれない。