Intel は次世代プロセッサ Rocket Lake をサポートする Linux Kernelパッチを投稿した。
OSSのコードに Rocket Lake の名が出るのはこれが初だ。
[Intel-gfx] [PATCH 00/23] Introduce Rocket Lake
GPU部は Tiger Lake と同世代、Gen12であることが明記されており、ディスプレイ出力が4つすべてコンボPHYを使用する、つまりは4つのType-C/TB3(4?)からディスプレイ出力が可能なものと考えられる。
(追記)しかし、ピクセルクロックを生成する DPLL (Digital Phase-Locked Loop) は 3基とのこと。
[Intel-gfx] [PATCH 01/37] drm/i915/rkl: Add DPLL4 support
追加された PCI ID は6つ。 ( 0x4C80
、0x4C8A
、 0x4C8B
、0x4C8C
、0x4C90
、0x4C9A
)
[Intel-gfx] [PATCH 01/23] drm/i915/rkl: Add RKL platform info and PCI ids
また、これまでのプラットフォームとは異なるメモリ特性を有するとしている。
[Intel-gfx] [PATCH 06/23] drm/i915/rkl: Update memory bandwidth parameters
PCH
一連のパッチにはPCHに関するパッチも含まれており、Comet Lake PCH と Tiger Lake LP PCH 両方のプラットフォームに Rocket Lake が今後追加されることを示唆している。
[Intel-gfx] [PATCH 05/23] drm/i915/rkl: Add PCH support
Tiger Lake LP PCH はモバイル向けとなるが、Comet Lake PCH に関してはデスクトップ向けも含まれるため、Rocket Lake がデスクトップ市場に登場する可能性が考えられるだろう。
また、Rocket Lake のGPUは Tiger Lake と同世代であることから、 Tiger Lake LP PCH ではCPU部で差別化を図るはずだ。果たしてそれがどこまでのものとなるかは気になる所。