CHUWIよりAMD A9-9820搭載MiniPC発売予定 & 推測

更新休止前、最後の記事。昼頃からはほんとに休止。

CHUWIはMiniPC AeroBoxが近日Amazonにて発売予定であることを発表した。
CPUにAMD A9-9820、GPUにRadeon R7 350を搭載し、RAMにはDDR3 8GB、ストレージにはSSD 256GBを標準で搭載し、またDDR3スロットを4基備えるため増設も可能となっている。
A9-9820は8-Core/8-Threadを最大2.35GHzで駆動し、日常的な軽作業はもちろん、重い作業もスムーズに処理できるとする。
8コアCPU搭載!CHUWIオフィス向けミニPC「AeroBox」近日発売 – Chuwi

A9-9820推測

気になるのは A9-9820 の正体。その推測がこの記事のメインとなる。
R7 350は既存のGPUであるため、特に謎はない。12

まずA9-9820の名は以前1度出たことがあった。
AMD ‘Cato’ RX-8125, RX-8120 and A9-9820 Reveal Themselves in 3DMark database – Guru3D
同時にRX-8120、RX-8125の存在も確認されており、中身としては3つとも同じだろう。
AeroBoxでは外部GPUにRadeon R7 350を搭載しているが、組み込み向けのR-Series (RX8120, RX8125) があることから実際はiGPUも搭載されているはずだ。
上記URL先のスクリーンショットを見ても、GPU名が Cato SoC と認識されている。

そしてDDR3メモリということから、CPUは少なくともZenアーキテクチャではなく、Jaguar系/Bulldozer系アーキテクチャだと考えられる。
しかしコンシューマ向けの製品で、CPUにJaguar/Bulldozer系を8コアを搭載したAPUは無い。
どこかのカスタムチップの転用か、新たに起こしたチップということになる。

ゲーム機向けのチップ転用である可能性

ネット上では少しそういった声を聞く。
しかし比較的最近の PS4 /ProXbox One X のメインチップはJaguar系のCPUを8コア搭載してはいるが、単純にDDR3のメモリコントローラが無い。
Xbox One であれば備えているが、TSMC 28nm HPプロセスでJaguar系CPUが2.35GHzが可能なのか、ESRAM 32MBも搭載しているチップを組み込み向けに転用できるのか、といった疑問が生じる。
前者はゲーム機ではチップを多く確保するためクロックや一部ユニットにマージン、冗長性を設けることから、実際には可能かもしれない。
しかし後者に関しては、待機時の消費電力が大きいSRAMが多いと、消費電力的に組み込み向けには必然的に向かなくなる。

そのためゲーム機向けチップの転用ではないと考える。

Excavatorアーキテクチャの新規チップか

AMD Embedded R-Series は G-Series よりも高性能という立ち位置にあり、CPUにBulldozer系を採用してきた。
Embedded R Series Processors | High Performance CPU | AMD
そも Ax-9xxx のモデルナンバーは Bristol Ridge (CPU Excavator + GPU Stoney) に使われている。

そういうことで、あまり面白みのない結論となったが、個人的にはExcavator系の新APUだと推測する。
違う可能性も当然あるため、誰かが実際に購入し、検証するのを期待している。

Update:
 2020/07/20 11:51 JST