Chromebookに搭載されるPollockはFT5ソケット ――DDR4シングルチャネル、SATA無し

ChrominumOSへの新たなパッチにて、Pollockは他のモバイル向けや組み込み向けのZenプロセッサーで使われてきたFP5 BGAソケットではなく、
FT5 BGAソケットが使われることが明らかとなった。

soc/amd/picasso: Add Kconfig option for chip footprint (Ia4663d38) · Gerrit Code Review

本来Pollock (Raven2)はDDR4デュアルチャネル分のメモリコントローラーを備えているが、FT5 BGAソケットではそれをシングルチャネルへ減らし、また、SATAインターフェイスも無いとされている。

関連するパッチではFT5 BGAソケットでサポートされる最大CPU数(スレッド数)が4までとされていることから、現状Raven2ベースのSKUのみに採用されると思われる。
mb/google/zork: Set and use the AMD_FT5 and AMD_FP5 Kconfig options (Ib0da70e2) · Gerrit Code Review

V1000シリーズ (Raven)とR1000シリーズ (Raven2)の仕様を元に考えると、
Raven2は、Raven (Picasso)と比べて、最大画面出力が1つ少なく(4 → 3)、PCIe Gen3レーン数は8レーン少ない(16 → 8)。
FT5 BGAソケットがRaven2を前提に設計されているならば、これらの分のピンも減らし、パッケージサイズをより小さくしているはずだ。

既存のA4-9120C/A6-9220Cもシングルチャネル構成だったため、Pollockがその後継的な立ち位置にあり、TDP 6Wという可能性が高くなった。

メモリ帯域がFP5 BGAソケットから単純に半分となり、GPU性能には結構影響が出そうだが、コストやターゲットとなる価格帯を考えればちょうど良いのかもしれない。


個人的なことを言えば、Raven2の中でFT5 BGAソケットを採用するのがPollock、とかだと複雑なRavenファミリーが少しは整理されるのだが、
それはChromebookに採用されるであろうDaliとPollockの間でしか決まってないため、なんとも言えない。

Update:
 2020/07/20 11:51 JST